窓用エアコンのススメ

はじめに

エアコンが無いと過ごせないような蒸し暑い日が続きますが、
実はエアコンにはよくある壁掛けのエアコン以外にも種類があるのをご存じでしょうか?

今回紹介するのは窓用エアコン(ウインドエアコン)です

我が家でもある理由で一台所有しており、今も稼働しています

通常は選ぶべきではない

「ススメ」なのに関わらず完全に矛盾しますが…

基本的に、もし普通の壁掛けエアコンが使えるのであれば、
窓用エアコンは選ぶべきではありません

なぜかというと、通常のエアコンと比べ、

  • 電気代が高い
  • 音が(比較にならないくらい)大きい
  • 冷房能力が弱い
  • 窓を開けないと使えない

など、デメリットが大きすぎるからです

とにかく音がうるさいのは言わずもがなです
室外機が室内にあるようなものなので、うるさいのは当然なんですが…

しかし、ある特定の条件下では窓用エアコンに圧倒的なメリットがあり、その場合においてのみ、選択肢になり得ると言っていいと思います

窓用エアコンの圧倒的なメリット

一般的なエアコンと比べ、窓用エアコンの圧倒的なメリットとは、

  • 自分で設置できるので工事費がかからない
  • 賃貸物件をほとんど傷つけない
  • 室外機が置けない部屋でも取り付けられる

の3点だと思います

そのため、特定のシーンにおいてかなりの強みを発揮します

  • 転勤族や近い将来引っ越しを考えている場合
  • ほとんど使わない部屋(一時的に使う部屋)だが、工事費が高くつく場合
  • 古い物件の廊下側の部屋など、室外機が置けない部屋

ケース1:転勤族や近い将来引っ越しを考えている場合

私はこれが購入の主な理由でした

通常、エアコンは取り外しにも取り付けにも工事費がかかります
引越しする場合に取り外し・取り付けを行うと、場合にも依りますが最低2万はかかると思っておいた方が良いでしょう

そうすると、エアコン自体は安ければ3万円台からあるのに、
引越するだけで本体に近い金額がかかってしまいます

また、通常のエアコンを取り付けると工事によって、
ほぼ間違いなく壁に大きな傷がつきますし、
場合によっては壁に穴を開けることになります

エアコン可の物件ならそういった傷もおそらく了承してもらえるとは思いますが、
その点、窓用エアコンはほぼ物件に傷をつけずに取り付けることができます

引越の予定が決まっていたり、
転勤族で何度も引っ越しがある場合(かつ、エアコン等の追加料金が会社負担にならない場合)など、
窓用エアコンを選択肢に入れてもいいのかなと思います

ケース2:ほとんど使わない部屋(一時的に使う部屋)だが、工事費が高くつく場合

例えば2階にエアコンを取り付ける場合、
ホースの延長にカバーの延長、高所作業料金など、
思った以上に工事費の追加料金がかかります

3階に取り付ける場合はなおさら追加料金が高くつきます

そうすると、例えば4万のエアコンをつけるのに、
工事費だけで8万かかる、なんてこともあります

もちろん長期に渡って、日常的に使う場合はそれでも絶対に通常のエアコンが良いと思うのですが、
たまに使うが工事費が非常にかかる部屋の場合に限っては、
工事費がかからない窓用エアコンを選択肢に入れても良いと思います

ケース3:古い物件の廊下側の部屋など、室外機が置けない部屋

これは通常のエアコンとの比較というより、
窓用エアコンしか選択肢が無いパターンですね

ただし、窓の形状によってはつけられない場合もあるので
その点は注意が必要です

実はデメリットではないこと

また、よく勘違いされていますが、

  • 窓を閉めることができなくなる(防犯上問題がある)
  • そのためシーズンオフの時に取り外しが必要になる

というデメリットが述べられていることがありますが、
基本的にそのようなデメリットはありません
(といっても、取り付け方を間違うとそうなってしまう場合もあります)

取り付け方についてはこちらの記事で紹介しています

賃貸物件にウインドエアコン(窓用エアコン)をノーダメージで取り付ける
ウインドエアコン(窓用エアコン)を、立ち上がりが無い窓枠に、家に傷をつけずに取り付ける方法を紹介します。説明書には立ち上がりが無い場合、同梱のL字金具を窓枠にねじ止めすると書かれていますが、ねじ止めは不要です。賃貸物件に穴を開けずに済みます。

我が家では普通に年中取り付けていますし、
窓も何も問題なく閉めることができます
(さらにねじ止めなどもしていないので物件に傷もつけていません)

まとめ

通常、窓用エアコンはあまりおすすめできませんが、
特定のケース

  • 転勤族や近い将来引っ越しを考えている場合
  • ほとんど使わない部屋(一時的に使う部屋)だが、工事費が高くつく場合
  • 古い物件の廊下側の部屋など、室外機が置けない部屋

などにおいては、非常に強力な選択肢となります
そんなときはぜひ、窓用エアコンを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか

きゅうこん

きゅうこん

元メカ設計者、現なんちゃってAIエンジニア。実験データを分析しているうちにプログラミングとAIのスキルを習得(?)職業何ですか?と聞かれたときに何と答えるべきかを考える日々。 Qiita: https://qiita.com/kamome885

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