Introduction
私の息子はよくおもちゃを壊します
まあ男の子ってそういうもんですがね…
上手くいかない→イライラする→投げる→壊れる の繰り返しです
妻のiPhoneはレンジでチンされてしまいました(もちろん修理不可)
あまりにも壊れるので、修理してあげようということです
※最近はあまり壊さなくなりました(成長したなあ…)
便利な道具(使うもの)
アロンアルファ(瞬間接着剤)
いうまでもないですが、とても便利です
ゼリータイプが劣化しにくい(液体はすぐに固まってしまう)
利点:瞬間接着なので、固定が難しいものでも接着できる
欠点:肉盛り・穴埋めなど補強的なことができない
2剤型接着剤
個人的に最強だと思っている接着剤(いわゆる?エポキシ接着剤)
前職(メカ屋)でもお世話になりました
利点:強度が高い
肉盛り・穴埋めが可能(大事!)
欠点:硬化までに若干時間がかかるので、固定が難しいものだと困難
PPテープ
何だかんだテープは便利です。
裏面からの補強にも使えますし、そもそも紙ならこれ以外ないですし。。
おすすめしたいのはセロハンテープではなく、
PP(ポリプロピレン)テープです
PPのテープ(OPPテープ)についての説明はこちらが分かりやすいです
手軽ですが、繊維系で劣化しやすいセロファンを基材としたセロハンテープに対し、
PPテープは頑丈で劣化しにくいです
図書館の本などはこのテープで保護されていますね
はんだごて
断線したときなどに使います
安いものでもいいのであると重宝します
中国メーカーは注意とのこと、
日本製でもgootなど、1500円くらいでセットが揃うので
そっちの方がお勧めです
Tips
ビスについて
おもちゃにはビスが良く使われていますが、
実はこのビスの取り外しには注意する必要があります
おもちゃにはプラスチックが良く使われますが、
そこで使われるビスは「タッピングビス」と呼ばれ、通常のビスとは異なるものになります
この「タッピングビス」は「ねじ山を形成しながら」締めていくものなので、
一度取り外して締めなおす場合、
気にせずに締めなおすとねじ山を作りなおそうとしてしまい、なめてしまうことがあります
なめないようにするには、
①逆回しで「カチッ」と音がするところまで回す(ねじ山の入り口を探す)
②(力を入れすぎずに)締める
事で、すでにできているねじ山を潰さないことが大切ですね
参考:タッピングビスと小ねじの違い
ただ、通常ユーザーが取り外すことを想定している電池カバーのような部品では、
「ビット(インサート)」というものが埋め込まれていて、
通常の小ねじが使われることも多いです
これはあまり考えずに締めてもそうそうなめることはないですね!
ビットインサート(金色の部品)
出典:https://www.form2.shop/
余談にはなりますが…
メカ設計者としては、ビットは結構お高くつくので基本的には使いたくないものです
ただ、どうしても
①強度的に必要な場合
②ユーザーの付けはずしが想定される場合
には使うことにはなりますね
接着方法
接着のポイントですが
接着面が広い場合はエポキシ接着剤を使うのが良いと思います
強度的には一番安心なので
難しいのは接着面が狭い場合(乾燥までの固定が難しい場合)です
そういう場合は、
瞬間接着剤で一度接着 → 周りをエポキシ接着剤で肉盛り
のような流れで接着してあげると、一応強度を補うことができます
とはいえ、細かい部品が壊れると結構厳しいのが現実です。。
あと、エポキシの場合は破損した箇所の周りに肉を盛るように接着すると強度を確保できます
また元メカ設計者の余談になりますが…
プラスチック部品は成形上の制約から、「基本肉厚」というものがあります
つまり、どこで断面を切ってもプラスチックの厚みが基本は一定になるんですね
これを守らないと、うまく成形できないんですよね
(溶かした樹脂が上手く固まらなくてヒケちゃう(凹む)とか…)
もちろん同じ部品の中で若干変えることもありますが…
そのため、強度が必要なところであっても、何とかその肉厚でやりきらないといけないんですよね
もちろん応力集中(力が一か所に集中する)しないようにR(丸み)をつけたり、
リブを立てる(要はH鉄鋼みたいな)ことをするんですが…
まあ限界はあります
そういう弱そうなところを、後からだったらいくらでも補強し放題なんですね!
だから肉盛りができるエポキシは最強なわけです
終わりに
とはいえ、一度壊れるとやはり元には戻らないものです
ということで、おもちゃは大事に!ということを子どもに伝えるのが一番大事だとは思います笑